今月の作家 (平成26年6月号より)  

 

 

春来る  小町 季生

 

 今年は春の訪れが遅かった。二月に四十五年振りという大雪が降り、三月に入っても寒い日が続いた。また、ゴーストライターやら研究論文疑惑やら何か寒々しい事件もあったが、先月五人目の孫が誕生した。女の子である。今までは小六を頭に四人全員男の子。はじめての女の子であり、我が家に新しい春を連れてきてくれた。

 世界中先の見通せない事も多いけれど、春は万物の芽吹き時。心新たに日々を過ごしたいと思う。