同人作品 平成28年10月号より

 

 

 

 

 

 

      深海集同人作品 

 

登校日らしき一団蝉時雨         山口あつ子

 

湯あがりのテラスに仰ぐ天の川      太田千代子

 

濡縁にひとり嗜む冷し酒         加藤 和大

 

仰向けの蝉の微かに足動く        中村真砂雄

 

林間学校幽霊の厚化粧          古木真砂子

 

君が代は二番まであり薔薇香る      金子 三郎

 

目薬は遮光袋に日雷           鵜沢よしえ

 

烏柄杓雨粒ひとつづつ含み        上石みち子

 

夕暮やおどろに揺れて栗の花       石川 ひろ

 

射干や哀しくときも飯を炊き       増田 芳朗

 

座布団に赤子を寝かせ夏蒲団       伊藤 恭子

 

涼しさやコップの水にレモンの香     大谷のり子 

 

仕事場にざつと掃除機今朝の秋      梅沢 弘

 

      蒼茫集・春蟬集同人作品

 

首出して亀ののけぞる暑さかな      内田恵里子

 

ででむしの殻落ちてゐる寡婦の庭     砂  女

 

モルモットはモルモットが好き暑くても  小田 笑

 

炎昼やペットボトルの回収車       大越 秀子

 

水中花水の中とも知らぬげに       柳瀬 秀子

 

梅雨寒や音なく閉まる手術室       土屋 瞳子

 

古里の風の匂や夏座敷          柏木はる子

 

亡き母の部屋にしばらく花火の夜     栗原 律子 

 

梅雨深き駅のトイレの鏡かな       米澤 久子

 

西日差す屋根に石置く漁師小屋      大越 徹夫

 

片づかぬ部屋を眺むる暑さかな      佐々木由紀子

 

凌霄の花や地べたに犬の寝て       久米美智子

 

楸邨は難解派なりソーダ水        和田 秀巳

 

似て違ふ双子のゑくぼ新松子       原田 潔味

 

不意に来る身の衰へや夏の風邪      山本 恭子

平成28年12月号より

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